蔵元紹介

芋づくり

黄金千貫

黄金千貫

鹿児島を代表する芋、黄金千貫。焼酎はもちろん、でんぷんの材料として、また、そのまま蒸かしても美味、とまさに万能選手。

皮はやや黄味がかった白で、暖かい場所で栽培されたものは黄金色になる。

安納芋

安納芋

種子島の安納地区で栽培される芋。皮はややピンクがかっており、肉は薄いオレンジ色。

蒸すと濃い色になる。特徴はなんといっても強い甘み。蒸しただけでスイートポテトのような食感になり、やきいもブームの火付け役とも言える。

栗黄金

栗黄金

まさに名前の通り栗のような色。上質な甘みが特徴だが、本場鹿児島でもあまり知られていない幻の芋。

栽培が難しく収穫量は黄金千貫の6割程度と言われている。ベニアズマの系統。吹上焼酎では限定焼酎「風」の原料としておなじみ。

始まりの芋

旨い芋焼酎を造るために。

中米から南米北部原産と考えられているサツマイモは、ヒルガオ科の植物です。鹿児島には1700年頃に、琉球を介して伝わったとされ、瞬く間に全国に広がりました。食物繊維が多く、温めても壊れにくいビタミンCやカリウムなどの栄養に富み、カロリーは米や小麦の3分の1、昔も今も生活に欠かせない野菜のひとつとして君臨しています。甘藷、唐芋、琉球芋などさまざまな呼び方があるのも、日本人と古くから付き合いのあった野菜ならではのことです。

全国で消費されるサツマイモの約4割は鹿児島県産(2008年現在)です。鹿児島県内で詳しく見ると、南九州市の知覧町や頴娃町、川辺町、指宿市、種子島などサツマイモの名産地がたくさんあります。畑の温度や気温差、土壌の性質などで食味や栄養分も違ってくるさまざまなサツマイモですが、基本的には火山灰でできたシラス台地で育つのに適しており、成長も早いので、幾度となく昔の日本の飢饉を救ったと言われています。とは言っても、簡単に美味しいサツマイモができるわけではありません。

まず土作りから始まります。サツマイモは暑さや乾燥に強いのが特徴ですが、畝を作り腐葉土などで柔らかく湿った土で整えます。そして苗を植えつけます。根と茎を土の中に押し込み、葉は太陽にあたるよう土上に出しておきます。肥料を施したら、次は雑草との戦いです。夏の育ち盛りに葉はぐんぐん成長しますので、除草を行います。芋の種類や栽培方法によっては5月から収穫することができますが、一般的には8月の終わりごろから収穫開始です。